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vice versa miniの音源

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金沢ツアーのために新しい音源を録音した。
drumsのてっしーさん経営するstudio WUUを借りて、贅沢な環境での録音。
いつもありがたいこと。

今回はvice versa miniとしての音源。
フルメンバーではなく、デュオ編成の音源で制作。
曲は既存の曲をリ・アレンジ。
で、もっとも大きな違いはこれまでのように各パートの別録音ではなく、
gt.マツオさんと私が一緒に演奏するいわゆる「一発録音」。

録音は9曲だったけど、1曲はボツにしたのでCDになるのは8曲。
そのうち2曲はてっしーさんもカフォンやシンバルを使って参加。
カフォンをブラシを使って叩くなんてあんまりない手法だと思うけど、
てっしーさんのブラシってすごくいい。
味のある音がして、私はとても好き。

3人で「せいの!」で録音するのはなかなか大変だった。
互いの音がなるべく回り込まないように壁をたてたり、
3人の呼吸が少しずれたり。
結果、マツオさんの生かしたプレイが飛び出したり、
てっしーさんの挑戦的なイントロプレイが生まれたり。
打ち合わせもなくセッションで生まれた3人の音は面白くなった。

デュオ編成の曲についても、何度も録リ直す時間もないから、各曲2回ずつ演奏してみる。
小さなミスやリズムの遅れなどはあるけれど、そのへんは大めにみて、
「勢いのあるテイク」を採用。

とにかく一発録音なんて1stCDを作った時以来で、もう、なんていうか、
いつもの録音の数倍の集中力を使ってしまった。
言ってみればライブのようなものだけど、でもいつものライブとは全く違う。
その音源は、恐ろしく冷静な環境で聞かれるわけであって、
その分、音にシビアな状況であるわけで。
まだできあがっていないのになんだけど、あれこれ言い訳もしたくなる。
それでも、今回の経験はすごく大きなものだった。
自分の表現を冷静に見つめることができた。
いいところも悪いところも、全部丸裸。
一発で決めなければいけないシビアな状況もそれはそれで大事なことだ。

録音が終わったときの開放感たるや、もうこの上なかった。
身体的疲労感はあまりなかったけれど、精神的にどっと疲れた。

ジャケットは1日で仕上げて入稿した。
マツオさんに各曲のコメントを書いてもらい、デザインはいつものように私が仕上げた。
音源mix&masteringはKey.平上さんが現在取組中。
時間のない中でメンバーがやるだけのことをやってる。
バタバタだけど、がんばってる。
なんとか金沢ライブに間に合わせたい。ayuko
by viceversadiary | 2005-08-27 11:47 | Diary